XML関連イベント

MILLENNIUM XML WWWページコンテスト


XMLは,インターネット時代のメタ言語であり,文書とデータを統一的に扱う
ことができます.XMLを扱うためのソフトウェア基盤も整備されました.XMLを
用いたWWWページは国内にも数多く存在しています.

しかし,XMLを使うことに利点があるのかという質問はいまだに存在します.
XMLにしても動くが,費用対効果比の点でメリットが見つからないからXMLは使
わないという人もいます.物珍しさでXMLに取り組んでいる人も,掛かる費用
に見あう効果が得られなければやがては去って行くでしょう.「XMLを使う理
由,他の技術ではなくXMLを選択する理由はなにか?」という問いがますます
重要になっているのです.

このコンテストの狙いは,WWWページ作成にXMLを用いる利点はあるかという問
いに答えることです.去年の入選作品でもいくつかの答えが示されていますが,
まだ確固とした結論は出ていません.コンテストが肯定的な結論を出すために
役立つことを期待しています.チャレンジ精神に富む技術者の積極的な
応募をお待ちしています.

なお,このコンテストは,10月26日から28日にかけて開かれる2000 XMLフェス
タの一環として行なわれます.


村田 真


1. 表彰

優秀なXML WWWページを以下のように表彰します.賞金以外にも,
賞品が提供される可能性があります.表彰式は,10月27日(金)に
2000 XMLフェスタ(開催地: 有明)の一環としてで行われます.

一席(定員一) 賞状と賞金50万円
二席(定員二) 賞状と賞金XX万円(未定)
佳作(定員五) 賞状と賞金XX万円(未定)
応募者全員   記念品

2. 審査委員

村田 真,川俣 晶ほか

3. 応募要項

3.1 締め切り

2000年9月15日(期限後の改定は原則として認めません)

3.2 参加資格

選考委員以外ならだれでも可.国籍・人種・年齢・性別を問いません.
会社または法人での応募も受け付けます.

3.3 参加料

無料

3.4 応募条件

- WWWで一般に公開されていること.

- 自然言語による表示は基本的に日本語によること.ただし,表示内容が
  ふつうの日本人に理解できるなら,日本語以外の言語を用いても構い
  ません.

- XMLのソース,スタイルシートのソース,自作ソフトウェアのソースがすべて
  WWWで公開されていること.一部の自作ソースが非公開の場合は審査対象外
  とします.

- 機能概要と実装方式の日本語による説明資料がWWWで公開されていること.
 説明資料の形式については, 事前登録者(後述)におって連絡します.

- 使用するすべてのWWWリソース(XML文書,スタイルシート,スクリプト,
  グラフィックス等)のURLを列挙したWWWページが公開されていること.

- 複数のWWWページから構成される作品は認めますが,一つの作品ではなく,
 複数の作品を単にまとめただけのもの(たとえば一クラスの学生の作品
 すべてのリスト)は対象としません.応募者が判断に迷う場合は問い合
  わせて下さい.

- XMLおよび関連勧告に可能な限り適合すること.(適合しない自作ソフトウェ
  アやWWWページであっても,説得力のある理由が明示されていれば,減点は行
  わないません.)

- 使用したい機能が標準・勧告に含まれない場合に,それらの機能を用いても
 減点はしません.

- 他者の著作権に触れないこと.

- クライアント側に,個人の手の届かないような高価なソフトウェアを要求し
  ないこと.ただし,サーバ側で動作するソフトウェアについては,この条件の対
  象外です.安価もしくは無料なら,特定のプログラム,例えばInternet
  Explorer 5.5やAdobeのSVGプラグインをクライアント側に要求しても構い
  ません.

- 自作ソフトウェアをクライアント側にインストールさせる場合には,一般ユー
  ザにも容易にインストールできるように工夫してください.

- XMLをWWWページ作成に使う以外の用途へのXMLの利用は審査対象から外しま
  す.たとえば,JavaオブジェクトのXMLによるserializationや,XMLからの
  Javaプログラム生成,XMLによる外字の表現,RELAX verifierの実装,XMLデー
  タベースにおける全文検索などは対象外です.応募者が判断に迷う場合は問
  い合わて下さい.

- WWWページ作成にXMLを用いている限り,どのような実現方式でも基本的に
 認めます.サーバ側だけでXMLを用い,クライアント側にはXMLを配布しないと
  いう方式でもよく,クライアント側にXMLを配布するという方式でも構い
  ません.クライアント側のソフトウェアとして,WWWブラウザ以外のものを
  用いることも認めます.


3.5 応募方法

応募予定者は,以下の内容を7月15日までにメールで日本経営協会
(miyakosi@noma.or.jp)に送付し,事前登録して下さい.

- 参加者の氏名.ただし,ペンネームも可.(連名の場合は全員分)

- メールアドレス(連名の場合は代表者)

締め切りまでに,以下の内容をメールで日本経営協会(miyakosi@noma.or.jp)
に送付して下さい.

- XML WWWページのURL

- 実装方法についての資料のURL

- 使用するすべてのWWWリソース(XMLのソース,スタイルシートのソースなど)
 のURLを列挙したWWWページのURL

- 参加者の氏名.ただし,ペンネームも可.(連名の場合は全員分)

- メールアドレス(連名の場合は代表者のもの)

3.6 選考基準

- 従来手法にない利点を評価します.

- 技術的な新規性を評価します.

- XML技術の進むべき方向を示した作品を評価します.

- 作品の完成度や見た目より,XML技術としての評価(前三項)を優先します.

- 万人が同意するような客観的な選考を目指しているわけではありません.
 むしろ,審査員の主観が強く打ち出されます.

3.7 応募作品の扱い

- 応募された作品のURL一覧は,応募締め切り直後に主催者から公開します.

- 応募することによって応募者のアイディアが他者に利用されても,主催者
 側は責任をいっさい負いません.

3.8 その他

応募の前に,昨年のコンテスト,今年の1ページフェスタに関するページを参
照することを勧めます(http://www.xml.gr.jp/event/).

4. 発表方法

- 選考委員から,応募者全員に10月6日までに結果をメールで通知します.

- XMLユーザグループのWWWページでも選考結果を公表し,入選作については
  講評します.

- 惜しくも入選しなかった作品についての講評は,応募者にだけ
  送付します.


5. 問い合わせ先

日本経営協会(miyakosi@noma.or.jp

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